「マイナスファイブの5ってさ、1とかもあるの？」着眼点イイっ！！コードネームの知識が広がります！（Yちゃん、小3、エレクトーン出張レッスン）

2022.01.162022.01.18

こんにちは(*^-^*)

東京都足立区でエレクトーン教室・ミュージックベル教室を開いております「co-nekoみゅーじっく・こねこのて音楽教室」の檜垣（ひがき）です。

以前のレッスンで「フラットファイブ」ちょっと難しいコードネームが出てきたYちゃん。
テキストに再び…あのコードネームが出てきたのです…！！

10月のレッスンで出てきていた「アレ」が再登場！

発表会で弾いた曲の中には、しれーっと出てきていたんですけどね、このコードネーム。
でも、テキストで見ると「きたぞ！！」って。
なかなかの登場の華々しさ。

「さて、Yちゃん、これはなんて読むのでしたっけか！？」

読めてました、バッチリと♪

「ビーマイナーセブンフラットファイブ！」

すごいすごい！！
ちゃんと覚えていました！！

「ねぇ先生？引くのは5じゃないとダメなの？」

Yちゃんが言うんです。

「ねぇねぇ、引くのはさ、5じゃないとダメなの？」

ん？5以外に何があるんだ？と思っていたら…

「たとえばさ、引く1とかさ、引く2とかさ…」

何と！
その可能性は思いつきもしませんでした！！
頭が固いぞ檜垣！！

確かに。
初めて見た時、思わず計算までしちゃったほどの表記ですもん。

これですこれ。
最初「ビーマイナーセブン…引く5！」って読んじゃったのよね。
でも、正式名称知らなかったら…読むよね、分かる。私も読んだと思う！

続いて「ビーマイナーセブン…2！」って。
そっか、「7−5＝2」しちゃったのね(^_^;)
でも気持ちは分かる〜！！

と、いう過程を経て、「フラットファイブ」と読むんだよ、ということを学んでもらったわけなのですが…確かに「フラットファイブ」の「ファイブ」は気になるところではあります。

「フラットファイブ＝半音下がる」という概念

おさらいしましょう。
先ほど出てきた「ビーマイナーセブンフラットファイブ」は、ビーマイナーセブンというコードの5番目の音が半音下がったもの、です。

ビーマイナーセブンは…

シ
レ
ファ
ラ

の4つの音からできています。
「シ」が第1音（ルート、とも言います）
「レ」が第3音
「ファ」が第5音
「ラ」が第7音となります。
数え方につきましては、下記のブログをご参照ください。

この「第5音」の部分…つまり「ファ」ですね。
この音が半音下がります。

「ファ」の半音下がった音…鍵盤楽器の場合、黒鍵もありますので、通常だったら黒い鍵盤にいくところですが、ファの半分下がったところには黒鍵がありません（お家に鍵盤のある方、ぜひ見てみてください！）
「ファ」の半音下って「ミ」なんです、実は。
この辺の話をし始めると、丸1日ぐらいかかりそうなので…ひとまずここでは割愛しますが。

つまり。

シ
レ
ファ♭
ラ

が「ビーマイナーセブンフラットファイブ」の音、ということになります。

ちなみに、「半音下がる」のではなく「半音上がる」場合は、「シャープファイブ」と言っています。
「シャープ＝半音上がる」という意味がありますもんね。

ここで、です。
「ファイブ」の謎。
楽典の本などを読んでいただくと、もっとちゃんとした説明が載っていると思いますが…ものすごくざっくり説明してしまうと「半分」という意味でいいと思います。
「0.5」というか「1/2」というか。
音の響き的には「0.5」の「5」のことだと思っていいと思われます。

Yちゃん、きっとこの「0.5」の「5」が頭に浮かんだんでしょう。
だから「0.1」とか「0.2」とかっていうのもありなのかな？って疑問を持ったんだと思います。

小学校3年生の算数、どこまでやってるだろう？
低学年さんにはこの概念、結構難しいと思います。でも出てきた以上は気になるもんね。

「また出てきたら、おんなじ話するよ」
「また丸1日かかっちゃう？もっとかかっちゃう？」

私がレッスン中に「その説明すると…長くなるなぁ…3日ぐらいかかるかも」なんて、先の単元の話を聞かれた時に冗談混じりに言うもんだから、Yちゃん、「この話はどのぐらい難しいんだろう…＝先生は何日この話をし続けるんだろう(笑)」って思うみたい。

「前にもしてるお話だからね、きっともっと短い説明でYちゃん分かっちゃうと思うよ」

にっこりしつつ…「え？じゃ、1秒で説明終わる？」とYちゃん。
「それはないなぁ…」と私。
2人でマスクしながら大爆笑。

まだまだYちゃんには伝えたいことがいっぱいあるんだから。
少しずつ少しずつ伝えていくから。
これからも一緒にエレクトーン、弾いていこうね！