最新ヒット曲をすぐ弾けて「ドヤ！」顔できるのは…基礎練習をみっちり積み重ねてきた生徒さんの証～なにわ男子「初心LOVE（うぶらぶ）」を弾いて（Tさん、20代、エレクトーンオンラインレッスン）

こんにちは(*^-^*)

東京都足立区でエレクトーン教室・ミュージックベル教室を開いております「co-nekoみゅーじっく・こねこのて音楽教室」の檜垣（ひがき）です。

月刊エレクトーン2021年12月号に掲載された「なにわ男子」のデビューシングル「初心LOVE」
テレビ番組などで聞いていて「これは生徒さんが弾きたい！って持ってきたら…結構大変そうだぞ」と思っていました。

楽譜を見て。なるほど納得。
基礎が弾けてる、テキストをちゃんとクリアしてきた生徒さんが報われる楽譜、でした。

ついに…レッスンにこの曲が現れた！！

こねこのて音楽教室（足立区）では、レッスンに何の曲を持ってきてもOKにしています。
その「弾きたい曲を弾くため」に何が必要かを一緒に考えながら、テキストやテクニック本を使ったりすることも。

なので。
月刊エレクトーンに掲載された曲や、Hit Song Express2など、最新曲が出てくるとチェックするようにしています。

なんかね…
誰か持ってきそうな気がしていたんです。なにわ男子の「初心LOVE」

そう思ってチェックして、自分でも弾いてみて「こりゃ結構大変だぞ…」と思っていたら、ついにレッスンでこの曲が！！

Tさん。
5歳から一緒にエレクトーン、楽しませてもらっています。
全日本エレクトーン指導者協会（jet）のテキストも、すでに全巻クリアしている努力家さん。
学生時代は吹奏楽部にいたこともあって、本当にいろんなジャンルの音楽にチャレンジしてきています。

「鍵盤弾きとしては、恐ろしい曲だよね」って画面越しにうなづき合い大会！だったレッスン

楽譜を掲載するのは著作権的にちょっと良くない…かな、と思いますので、お手持ちの楽譜などをチェックしていただけたらと思います。

ここでの説明は歌詞の引用で失礼します。歌詞の引用も厳密にはルールがあるので…ルールの範囲内での引用、失礼いたします。

サビのラスト

“こうしよう　二人は　めげない　ロミジュリ“

ここの部分、歌うより弾く方が圧倒的に大変な部分でもあります。
なぜって…全部同じ音程なんです。
ずーっと「レ」の音が続く感じ。

“レレレレ　レレレレ　ラレレレレレレレ“

1つだけ「ラ」が入るけど、基本ずっと「レ」。

鍵盤弾き的には、同じ音を何度も続けて弾くのって、結構テクニックがいることです。
「同音連打（どうおんれんだ）」という名前まで付いています。

基本的には、同じ指でずっと弾くことはしません。
指を変えながら、同じ鍵盤を弾いていくのです。
これが結構大変！！

他にも何ヶ所か、この「同音連打」が必要な部分が出てきます。
「これ、結構大変だよね」と聞いてみると、Tさん「確かに、これ以上テンポ速いと結構ムズいかもって思いました」と。
バッチリ弾けていましたが、確かにそこそこ難易度高め。

そして。

“Lalalalattta Lalalalattta
出会ってしまった　君は太陽…“

ここの部分も、なかなかの難易度です。
右手のメロディと、左手ベースのバッキングが、なかなかのコンビネーションで絡み合います。
弾けるとめちゃくちゃ楽しい部分でもあるのですが、これ、リズム練習の課題で出てきたら…ちょっと唸っちゃうよね、って。
画面の向こうでTさんもめちゃめちゃ頷いていました。
ね、ここ、ちょっと部分練習が必要な場所だったよね。

他にも、全体的にはねたリズムで弾くのに、間奏だけ記譜通りに戻ったり。
原曲聞かないでそのまま弾き始めちゃうと「あれ？」ってなっちゃうことも、あるかも知れないよねって。

「メロディはスラーをつけて弾くような指示が書かれていたけれど、原曲聴いた感じどうかな？って思ったんですよね」とTさん。
それは私もどっちなんだろう？と思ったところ。
Tさんが準備してくれた楽譜にはスラーが付いていて、私が持っていた楽譜にはスラーが付いていなくて。
出版されている楽譜を見比べながら「どっちの方がそれっぽいかな？」なんて話し合ってみたりして。

全体的にあちこちに細か〜いテクニックが必要な曲、になっていたのでした。

テキストを全巻クリアしてきていたからこそ、身についていたテクニック！

同音連打しかり。
両手＆ベースのコンビネーションしかり。
楽譜の指示と、原曲を聞き比べてみての曲の解釈しかり。

どれをとっても本当に「やりがいのある」1曲でした。

「あれ？もしや…なにわ男子のファン！？」

その真相は今も謎なのですが…でも弾いてて楽しいというか、かじりつきがいのあるというか…一筋縄ではいかない楽しさのある曲、でしたね♪

今は新曲のリリースもですが、ストリートでの演奏、YouTubeでの演奏を見て「かっこいい…僕も私も弾いてみたい！」と楽器を始める方が増えている気がします。
きっかけになってくれるのは本当にうれしいこと。
でも、1日…1週間…ではどうにもならなかったりすることがあるのも、残念ながら事実ではあったりします、よね。

推したい人が、曲が、出てきた時。
すぐに推せるように。

日々、技術を磨いておく…というのは、自分にとって「なんとも心強い武器」になると思います。

どんなにすごい演奏家さんでも、日々の鍛錬はなさっているもの。
パッと見て、パッと聞いて弾けちゃった…になるための、そこまでの「積み重ね」の量といったら。
うまくハマる表現が見つけにくいですが「日々のトレーニングで身体を作っておく」みたいな。
いざ！という時のために、普段から技術を磨いておく、というのは、音楽を楽しんでいく中で、結構力強く自分をサポートしてくれるものになるんじゃないかなと思っています。

まさにまさに。

とってもチカラの試される1曲が世に出たな…という気がしています。
そして、チャレンジしてアッサリとクリアしていったTさん、さすが！なレッスンでもありました。