「10…何回？録画しなおしました」その過程こそがいい練習になっているはず！～「zoomで聞いて聞いての会」の効果（Tさん、20代、エレクトーンオンラインレッスン）

こんにちは(*^-^*)

東京都足立区でエレクトーン教室・ミュージックベル教室を開いております「co-nekoみゅーじっく・こねこのて音楽教室」の檜垣（ひがき）です。

zoomで聞いて聞いての会フル参加してくれているTさん。
いつもお仕事忙しいのに「いや、何とか頑張ります」ってフル参加。

今回も演奏が仕上がったのは…なんと当日の午前中でした。

リアルタイム演奏もOK！事前録画参加もOK！

コロナ禍の2021年5月にスタートした、こねこのて音楽教室（足立区）名物企画の１つ「zoomで聞いて聞いての会」
2020年から1年かけて、少しずつ生徒さんもzoomの使い方に慣れてきて。
慣れてきてからスタートさせようと思っていた企画でもありました。

当初はリアルタイムで演奏してもらおうと思っていたのですが、おうちの楽器のそばでzoomができるお宅ばかりではなかったこともあり、事前録画もOKということに切り替えました。
もともと、もう15年ほど続いている「クリスマス1曲チャレンジ」は「事前録画」のイベントでした。
事前録画のイベントはあるから、リアルタイム、その場で1回限り！という内容を考えていたのですが…それは状況に合わせて。参加する生徒さんが快適に参加してもらえる方が優先順位は高くなりますよね。

さて。

この「事前録画」システムを取り入れたことで、思わぬ効果を得ている生徒さんが…実は何人もいるのです。

「上手くいくまで録画をし直す」ことがもたらすメリット

もちろん。
発表会などでは、本番1回限り。
その1回をどれだけベストに近い状態で弾けるか。

発表会などの本番前の練習として使ってね、という意味合いも込めての「zoomで聞いて聞いての会」企画だったのですが、事前録画もOKにしたことで出たメリットもあったのです。

Tさんが、まさにそう。

Tさんはいつもグレード5～3級レベルの、難しい曲にチャレンジしてくれています。
zoomでリアルタイム演奏する場合、残念ながら通信環境によっては遅延が起こったり、音がつぶれてしまうようなケースも出かねなかったのです。
コロナ禍に入ってからずっとオンラインレッスンをしている中でも、電波の調子があまり良くない日？などは、全部の音が聞こえないケースも残念ながらありました。

録画して送ってOK！にしてみて。
Tさんの演奏、ほぼ音の潰れもなく、クリアな状態でお届けできていると思います。

そして何より。
多分、Tさん自身が一番実感してくれていると思うんですが、「録画を何度もし直す」ことで

「自分の演奏を客観的に見聞きできて、録画をやり直す時に活かせる修正点が自分で見つけられる」

これって、すごく学習効果の高い練習方法だと思うのです。
なかなか自分の演奏って聞けているようで「客観的」には聞けてないものだったりします。
ましてや「録画」をすることで、「私そんな感じで弾いてたか…」って見てチェックできたり。
そこでその動きをするから間違っちゃうんだなぁ…なんていう反省点が見つかってみたり。
正しく弾いていたと思っていた音が違っていたり、丁寧に終えていたはずの演奏、客観的に聞いてみたら意外とブツ！って終わってるな…とか。

これを自分で発見できるのって、なかなかにすごい練習効果です。

Tさんもまさに言っていました。

「録画見て、ダメだって思ってもう1回撮り直すんですけど、もう1回やると今度は別のところが気になったりして…」

いいこと、いいこと。
すごくいいこと。

そうやってチェックしながら、フィードバックしながら…一番いい練習効果出ているんじゃないかなって思います。

「上手になっても何度もやり直してがんばってる姿」がちびっこ達に届いてくれたら…

教室イベントをする理由でもあるのですが、「競い合う」と言う意味じゃなくて。
「みんなそうなんだよ」っていうのを、生徒さん同士で共有してもらえたらいいなという思いがあります。

どんなに難しい曲を弾く上級レベルと言われる生徒さんであっても。
１テイクで演奏がバチ！っと決まらずに奮闘していることや、何度も撮り直したり、撮るまでの間、結構長い期間練習をしていることなど。

レッスン始めたばかりの生徒さんや、レッスン始めて数年経って、難しい曲にチャレンジし始めた、壁にぶつかり始めた生徒さんたちに、乗り越え方は人それぞれだけど、みんな奮闘して乗り越えて行っているんだよってことが伝わったらいいなって。
「よし、この曲弾く！」って決めて、完成するまでの間、そんなにアッサリ…ばかりじゃないんだよってことが伝わったらいいなって。

Tさん、こねこのて音楽教室（足立区）には5歳から居てくれているので、その間の紆余曲折もずっと見てきました。
やっぱりね、何度も壁にはぶつかったし、受験期などは休会しなきゃならないほど大変だったりもしたけれど、でも何より「ずっと続けてきた」からこその凄さというのはあるなと思っていて。
その姿が、ちょっとでも伝わってくれたらいいなって。

Tさん自身も、ちびっこ生徒さんの演奏を見ながら思うことが多いんだそうです。
「私、あのぐらいの年齢の時ってどうだったっけかな…」って。
zoomで聞いて聞いての会を始めてから、かな？「子供の頃は練習とか全然好きじゃなくて」って言ってくれたの。「え？そうだったの？？」宿題は全部バッチリとクリアしてくる生徒さんだったので、ちょっとその話を聞いて意外だったというか何というか。

そんな話ができる間柄でいられることにも感謝です。

Tさん、もう次のzoomで聞いて聞いての会に向けてロックオン！
次なる曲に取りかかっています。

「次って7月ですもんね…意外とあっという間ですよね」

そうそう。
意外とあっという間。

タイムマネジメント能力もバッチリです。
「もう次の曲、練習してるって言ってたよ」とちびっこ生徒さんに話したら「えぇ？もう？？」って。
この感覚も、一緒に学んで行ってもらえたらいいな。